この悲しすぎるボタンのかけ違いはこれまでたくさん見てきましたし、私自身も何度も経験してきました。みんな一生懸命で誰も悪くない気がするんだけど、一つだけお願いがあるとしたらスクールやレッスンに通う動機に関して「ウソをつかないで欲しい」ということです。

そしてこれはあまり言いたくはないことですが、残念ながら（元）テニスコーチの中にテニスをあまり知らないという人が一定数います。当たり前ですが、元テニスコーチがパデルコーチとして優遇されるのは「テニスを知っている」という前提に立っているからです。

「一から習い始める人」より「一度習った人が新たに習い直す」ほうが時間も労力もかかるということです。コーチとしてコートに立つからには「あの時に今の頭があれば」「最初からちゃんとやっておけば」という後悔をする人を可能な限り少なくしたい。

テニスの上達に関することを見たり聞いたり話したりすることが存分にできる環境だったのにも関わらず、私は強くなれませんでした。その後しばらくしてからテニスにおける「型」の存在と出会い、これまでやってきたことはただの猿真似だったんだと痛感しました。

努力してるのになかなか上達しないというのは、「守・破」の順番が間違っているケースがほとんどです。 我流でやってしまったり、「守」を中途半端なままで次に進んでしまうというのは、一見近道に見えてもトータルで考えるととても遠回りです。

なぜイメージが湧かない（上手に打てない）ショットがあるのか。これには大きく分けて理由が二つあって、一つは「自分とボールの位置関係」、もう一つは「グリップ（の握り方）」が関係しています。

先ほどお伝えした「コの字」と「ヒール」が以下のグリップ面に面に当たるように握ると正しいコンチネンタルグリップの完成です。

おそらく来年からは国内の試合に出場する機会は減ると思うので、もしかすると今回が最後の全日本かなーとかもぼんやり思っています。

先ほど少し責任を感じていると書きましたが、その理由は「（プレーするからには）勝利や上達を目指すべき」的なメッセージを発し過ぎてきたかなーと感じるようになってきたからです。

12月に開催するイベントの告知です。先月から開催しているワンデーパデルキャンプに加え、パデルを愛して止まない人たち向けの「パデル監視員付個パデル」を開催致します。