(パデルやテニスの)コーチ・スクール業界の不都合な真実

パデルコーチ
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「テニスコーチ経験があればパデルのコーチもできる」

これよく聞きますが本当でしょうか、というのが今日の内容です。

2年前に書いた記事ですがまだ味がするので再掲します。

テニスコーチの持つ二つの能力

テニスコーチ経験があればパデルのコーチもできる、これは正しくもあり間違いでもあり、またテニスコーチの能力のどの部分を指して言っているのかによっても変わってきます。

テニスコーチの能力は大きく分けて、

◯不特定多数の人が参加しているグループレッスンを円滑に行なう能力
◯テニスを上手にプレーできるよう教えることができる、または強い選手を育成する能力

の二つがあります。

現在の日本のパデル界で言われている、求められているテニスコーチ像の多くは前者です。
この二つの能力は分けて考えたほうがいいなと思っていて、前者を行なう人は元テニスインストラクター(もしくはテニスファシリテーター)、後者はテニスコーチという呼び方をしたほうが個人的には良いと思っています。

元テニスインストラクターとしてレッスンをするのであれば、テニスに対して造詣が深いかどうかより、文字通りインストラクションが的確に出来るとか、司会やファシリテーションができるかどうかが大切です。

一方元テニスコーチとしてレッスンをするのであれば一にも二にもテニスの知識(や経験)が必要です。

テニスを教える人がテニスを知らないようでは(本来は)何も始まらないからです。

パデルレッスンをお願いする事業者さんも習う生徒さんも、まさか元テニスコーチがテニスを知らないなんて思ってもいないはずです。

事業者もスクールに通われる方も、自分が求めているのは元テニスインストラクターなのか元テニスコーチなのかははっきりさせたほうがいいと思います。

また指導者自身も自分はどっち(寄り)なのか、どっちの方向に行きたいのかということはなるべく早い段階ではっきりさせておいたほうがいいです。

コートでよく見かける残念なボタンのかけ違い

そうすればこれまで私がテニススクール(やパデルスクール)で見てきた事業者とコーチ、生徒さんとコーチの“(悲しすぎる)ボタンのかけ違い”がだいぶ減らせると思います。

そしてこれはあまり言いたくはないことですが、残念ながら(元)テニスコーチの中にテニスをあまり知らないという人が一定数います。

私はテニスコーチという職業が好きですし、テニスコーチをしている人たちも基本的には大好きです。

それでもやはり「(その知識量で)どうやってテニス教えてるの?」と聞きたくなってしまう人も時折見かけます。(若かりし頃の私がそうだったことは内緒にしておきます)

当たり前ですが、元テニスコーチがパデルコーチとして優遇されるのは「テニスを知っている」という前提に立っているからです。

パデルのショットのほとんどはテニスでいうコンチネンタルグリップで打ちます。

なのでコンチネンタルグリップの特徴やメリットデメリットを知っていると、そういった知識を一から覚える指導者より早く指導を始められます。

またテニスのダブルスで用いるセオリーの多くはパデルでも使われるので、そういった知識もある人のほうが早く現場に立てます。

ただ先ほども言ったように、現状はテニスの知識よりグループレッスン能力のほうをコーチに期待している事業者がほとんどなので、コーチ自身はもちろん、これからパデルレッスンを受ける方も可能ならここは事前に確認しておいたほうがいいです。

グループレッスン能力に長けている元テニスコーチが欲しい事業者、グループレッスン能力なら持ち合わせている元テニスコーチ。
相思相愛でなんの問題もない気がしますが一つ大きな問題があります。

スクールに通う方の多くは「レッスンに行けばパデルが上達する」と思っている(本当に思っています!)ので、「いやいや私はパデルやテニスはあまり知りませんが、グループレッスンを円滑に行なう能力は得意です」と生徒さんに言ってもまず通じません。

結局はどうなりたいのかが大事

良いコーチというのはこの「グループレッスン能力」と「テニスの知識(と経験)」の両方持ち合わせていますが、どちらか片方だけでも結構大変で、一定程度の経験と勉強が必要です。(この「良いコーチ」の定義についてもいつかしたい)

なので現在(テニスでもパデルでも)コーチをしている人に意識して欲しいのは、「自分は(事業者やお客様から)今どちらの能力を求められているのか」ということです。

そしてそれ以上にもっと意識して欲しいのは、「自分は将来どのようなコーチになりたいのか」ということです。(緊急じゃないけど重要なこと)

今後パデルコーチも視野に入れているテニスコーチの方がもしいたら、グループレッスン能力を向上させつつ、まずは初歩的なもので構わないのでテニスの技術や戦術の知識をしっかり頭に入れておいてください。

そうするだけで「テニス界からすっごい良いコーチが来た!」と必ずなります。(これは保証します)

逆に今、「気合いとノリとキャラ」だけでレッスンをしているテニスコーチはパデルに来てもそんなに変わらないのでテニスに残ったほうがいいです。

ただテニスに比べパデルはまだまだブラッシュアップされていないので、その意味では「気合いとノリとキャラ」だけでも生き残れる気もします。

ただ、パデルはちゃんとボトムアップしていったら、日本は「パデルの強い国」になれると本気で思っているので、やっぱりちゃんとテニスもパデルも知っているコーチがコートに立って欲しいなと思います。

普段私が使用しているインソール↓

このカーボンインソールを使用させていただいてから今年で5年目になりますが、日を追うごとに安心感が増しています。

他社のインソールからBMZさんのインソールに変えた直後は少し「物足りない」と感じるかもしれませんが、次第に安心感に変わるので是非一度試していただければと思います。(※物足りないと感じるのはBMZさんのインソールが土踏まずをサポートすることを第一に考えていないからです)

簡単に説明すると、足(裏)を正常に機能させるには足のドームが作られていることが重要で、そのためには3つのアーチ(横アーチ・内側縦アーチ・外側縦アーチ)がつながっている必要があって、立方骨を支えるとイイ感じになるそうです。
#最後が雑

よくある「土踏まずのサポート」がメインのインソールだと、内側アーチのみが作られ、それだと「安定はするけど動きにくい」となり、BMZさんのインソールを使うとこの「安定性と運動性」の両方を得ることができます。詳しくはこちら→BMZ

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