本棚に並んでいたこの本がパッと目に入ったので久しぶりに読み返してみました。
テニスプレーヤーにはもちろん、パデルプレーヤーにも応用ができる内容でしたので、抜粋して共有したいと思います。
昭和55年発行の本ですが、2024年の今でもテニス(やパデル)をプレーする上においてアマチュアプレーヤーが参考にするべき内容がたくさん書かれています。
ただ昔の本らしく表現がどストレートだったり皮肉たっぷりな言い回しがふんだんに使われており、読む人によってはこの本を窓からぶん投げる人もいるかもしれませんのでお貸しすることはできません(笑)
#個人的には昔の本のほうが自分の中にスッと入ってくることが多い
「ラヴ・イズ・オーヴァー」とか「夢をあきらめないで」のほうが歌詞が入ってくるあの感じと同じです。
#何の話?
Amazonに売っていたので興味のある方はポチってみてください。
あなたはプロかアマか
冒頭で著者はテニスのことを「同じ名前の二つのスポーツ」と評しています。
これはプロテニスとアマチュアテニスのことを指しているのですが、「大別したら自分はどちらのカテゴリーに入るか。アマチュアのほうに自分をカテゴリー分けした人は是非この本を参考にしてもらいたい」と言っています。(プロとアマの間にグラデーションがあることは百も承知です)
アマチュアの人がプロのテニスを真似るのは、「自分の本当の正体は猫なのに、まるで自分が犬であると思い込むのと同じ」と言っています。
#分かりやすすぎる
アマチュアプレーヤーに必要なもの
アマチュアプレーヤーの指導に当たって日ごろ気になることは、アマチュアの方がトッププロの全てを追いかけ過ぎるという姿勢です。
満足いくプロのようなプレーヤーになるには、彼らは圧倒的に練習量が足りません。時間がありません。
こう言うと不満に思われる方もいるかもしれませんが、はっきり申し上げておきたいのはアマチュアの方はまずミスを少なくすることです。
(中略)
そしてコントロールが大切です。力とかフォームは二の次です。
アマチュアプレーヤーが捨てたほうがいいもの、真似たほうがいいもの
つまらない固定観念やそれに基づいた行動は排除しましょう。
私たちはプロのプレーにあまりにも強く印象づけられ、影響されすぎて、テニスはそうしなくてはいけないと信じ込んできました。
だから彼らのプレーをより完璧に真似することが、ポイントを取る方法だと思ってきたのです。
しかし本当はそうではなく、真似すべき点があるとしたら、それは彼らの着ているウェアなどでしょう。
アマチュアプレーヤーが目指すべきもの
私たちアマチュアプレーヤーはエベレスト山頂を諦めて、自分のペースに合った山頂を目指すべきです。
これに関しても同感で、以前のこの記事で詳しく解説してました。
アマチュアプレーヤーの基本原則
アマチュアテニスの勝ち方は、相手のミスによってポイントを稼ぐこと。
したがってゲームの目的は相手よりミスを少なくすることにあります。
この原則に基づいてどこへどのように打つか、ポジションをどこに取るか、どんなストロークをしたらよいか、そして勝つためにはどんな努力をすべきかが決まります。
(中略)
そしてまず最初に認識しておかなければいけないことは、自分の実力の“限界”です。
自分を騙してみよう
いや、自分は本当はプロになれるのだ。
自分には天性のスピード、タイミング、それに素晴らしいフォームが備わっており、さらにテニスというスポーツを深く理解している。
ただちょっと調子を崩しているだけだ。
いつもより凡ミスが多いけれど、いずれ調子を取り戻すさ。
そんな俺がアマチュアプレーヤーの仲間入りするなんてまっぴらごめんだ。
(中略)
こう思うあなたに提案です。
一度自分自身を“騙し”て、自分はアマチュアプレーヤーなのだと思い込み、「相手にミスをさせる」戦法をマスターしてみてください。
これを知っている人はほとんどいません。
あなたはこのことを知った幸運な人です。
次第にあなたは以前より勝てるようになります。
そしてあなたが普段一緒にプレーする多くのアマチュアプレーヤーはゲームの内容など覚えておらず、あなたが“よく勝つようになった”ということだけは覚えておいてくれますよ。
まとめ
これでもほんの一部ですが、すでに皮肉たっぷりなのがお分かりいただけたと思います笑
私が強調したいのは「アマチュアプレーヤーの基本原則」の部分です。
自分の限界を知り、どんなプレーをすると勝ちやすいかを考え、それを元に努力の方向性を決める。
これを考えずに走り始める(努力し始める)人がとても多いです。
目的地を決めずに走り始めちゃう人、自分の体力がどれくらいあるかも考えずに全力疾走しちゃう人が後を絶たないです。
パデルに費やせる時間は多くのアマチュアプレーヤーにとってとても貴重なはず。
その貴重な時間を無駄にしないためにも、走り始める前にまずは自分は「どこ」に向かうのか、そして自分の「乗り物」は何なのかを把握しておきましょう。
近所のコンビニに行くならF1カーは要らないし、海外に行くなら車や電車では行けません。
私は「紅の豚に出てくるような飛行機」で「アジア圏、そして可能なら途中で給油してヨーロッパ」に行きたいと考えています。
皆さんも一度考えてみてください。
ではまた。
↓普段私が使用しているインソール↓
このカーボンインソールを使用させていただいてから今年で5年目になりますが、日を追うごとに安心感が増しています。
他社のインソールからBMZさんのインソールに変えた直後は少し「物足りない」と感じるかもしれませんが、次第に安心感に変わるので是非一度試していただければと思います。(※物足りないと感じるのはBMZさんのインソールが土踏まずをサポートすることを第一に考えていないからです)
簡単に説明すると、足(裏)を正常に機能させるには足のドームが作られていることが重要で、そのためには3つのアーチ(横アーチ・内側縦アーチ・外側縦アーチ)がつながっている必要があって、立方骨を支えるとイイ感じになるそうです。
#最後が雑
よくある「土踏まずのサポート」がメインのインソールだと、内側アーチのみが作られ、それだと「安定はするけど動きにくい」となり、BMZさんのインソールを使うとこの「安定性と運動性」の両方を得ることができます。詳しくはこちら→BMZ
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