第6回ダンロップ全日本パデル選手権大会を終えて①

全日本
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先々週開催された全日本パデル選手権について思ったこと感じたことなどを振り返ってみたいと思います。

全日本は今回で6度目、コーチとしての意識が強い状態で出場したのは今回が初めてで、けっこう見慣れた全日本の景色も意識が変わると見えてくるものが変わってくるなと感じた大会でした。

長くなりそうなので何回かに分けます。

集大成か通過点か

今回男女合わせて96名の選手が参加し、勝者は4人のみ。
私含めて92人の敗者がいます。

全日本を目指していたけど出場叶わなかった選手、パデルはしているけど色々な事情で目指していない(目指せない)選手などを入れるともっとたくさんの敗者がいます。

もちろん人によって全日本に対する目標はそれぞれなので、そういった人たちを敗者と呼ぶのは相応しくないかと思いますが、そのツッコミは今回はご勘弁ください。

今年度単体で見たら確かに集大成ですし、今年度で引退と決めている選手にとっては文字通り集大成の大会ですが、そうではない選手にとって全日本というのはより良いプレーヤーになるための「通過点(の一つ)」でもあります。

結果(が出なかったこと)をどう捉えるか。

結果を出したい(勝ちたい)大会であればあるほど、新しいことを試せなくなり、今(自信の)あるもので勝負せざるを得なくなります。

ということは「勝利はしたけど成長はしていない」可能性もあるわけです。
今持っているもので(やりくりして)勝利した、とも言えます。

「(成長することより)今あるものを駆使して勝利を目指す」。
この考え方は、基本的には私のような選手として晩年を迎えつつある人が取る選択です。

とはいうものの、ほんとはまったくそういった考えはまったくなく、1日でも長く競争の場に関わっていたい、シンプルにパデルがもっと上手くなりたいという思いしかない、まあまあイタイオジサンであることは誰にも言わないでください。(来年の目標は以下の記事に書きました)

遺伝子検査で太りやすい原因を知って自分に合ったトレーニングを

「チャンピオン」はいるのか

時間が残されている若い選手にはうっすら右肩上がりのグラフのようなイメージを持ち、常に「少し先」を見据えて練習を重ねていってほしいなあと思います。(私より年下の選手はみんな若いですよ)

結果を出したい、勝ちたいという大会が続く状態では、新しいことにトライするというのはなかなか難しくなります。

先ほどの「勝ってはいるけど成長はしてない」を避けるには、目の前の試合に全て勝利しようとするのではなく、1年後に100位、2年後に50位、3年後に10位・・というように考えて新たなことに少しずつトライする姿勢がベターだと思います。

とここまではテニスなどのメジャースポーツの一般的なキャリアの積み重ね方ですが、パデルはこれに当てはまりません。

なぜかというと私含めまだまだ未完成の選手がトッププレーヤーの位置に立ててしまうからです。

まだまだ新しい技術やプレーを覚えなければいけない段階の選手にとってこれはある意味不幸なことで、それはなぜかというと周りから「勝って当たり前」と思われてしまうからです。

選手というのは自分が出来ているか出来ていないかというの当然分かっていますから、「自分の感じ方」と「周りからの期待」との間にギャップを感じるようになります。

【RIZAP WOMAN】

(パデルの)チャンピオンならではの苦しみ

これは私自身が経験したことなので間違いありません笑

3年くらい前は試合に負けるのはもちろん、ミスしてポイントを落としただけでも相手の応援が盛り上がり、私を応援してくださっている方が「ん?あれ??」みたいな空気になっていたのはコートの中にいても感じていました。

いちばん驚いたのは、応援してくださっていた方が試合終了後に真顔で「庄山さんもふつうのミスってするんですね」と言われたことです笑


こんなこと言われたら福本豊でなくとも苦しい笑(「そんなもんもろうたら立ちションもできなくなる」と言って国民栄誉賞を辞退した伝説の盗塁王)

当時は自分の中ではバンデッハとビボラにそこまで自信があったわけではなかったのですが、成績とパデルコーチという職業がだいぶ先に一人歩きしていってしまったおかげで、上部だけでもその振りをする羽目になりました。

今思えばですがこれはまあまあ苦しかった。

なのでアシエルと組んで無敗だったときとその後を比べると、一定程度負けるようになってからは(もちろん負けるのは嫌ですが)気分が楽になる自分がいました。

自分の肩に「チャンピオン」という言葉が乗っかると、どうしたって自分を見る周りの期待値が上がります。

その期待に、

応えるのか応えないのか、応えるとしたらどれぐらい応えるのか

そして、

今勝てればいいのか、それとも将来(も)勝ちたいのか

自分で決める必要があります。

これまでチャンピオンになった選手達はこういったことは大なり小なり感じたり考えたりしているかと思います。(直接聞いたことないけど)

その意味では2大会振りの優勝を果たした日下部選手、平選手、小澤選手らは良い判断をしたのだと思います。(直接聞いてないけど)

ちなみに今回初優勝を果たした女子の北尾選手と試合終了後に一言だけ話す機会があったのですが、北尾選手の口から出た言葉から彼女の考えが少し垣間見えたような気がしました。

このときした約束はいつか果たせたらと思います。

結局のところ自他共に期待しながらも結果が出せなかった選手、自他共に期待していなかったけど結果が出た選手のどちらも、「自分が今どこにいるか」「今後自分がどうしたいか」をある程度自分で決めて(知って)おいたほうがいいと思います。

そうすれば結果に一喜一憂していいのか、それともそんなものは無視していいのかがはっきりするからです。

②に続きます。

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》JAPAN PADEL ACADEMY

マッサージガンを探している方、リカバリーに興味がある方はこちらの記事が参考になるかと思います。





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