上達はしたい、けど変わりたくはない

心構え
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これは6年前に書いた記事です。
当時は大変な思いをしていたようですねw

今はこういったことはめっきり減りました。
むしろ今は私のアドバイスを100%再現しようとしてくれる人たちばかりで、この6年で私も少しは成長したんだなと感じていますw

私がよく聞くセリフ

「そんな細かいこと言われたって、実際の試合のときそんなこと考えてられないじゃん。だから結局自分の身体が自然と反応するような形で打てばいいんじゃないの?」

このセリフは本当によく聞きます。

テニスはもちろんのこと、パデルでもよく聞きます。

傾向としてはこれまでスポーツをあまり経験されてこなかった方々が、社会人になってテニスやパデルを始めたというときによく耳にします。

おそらくこの発言をする方自身は気づいていないのかもしれませんが、この発言には自己矛盾があります。

なぜかというと、その人自身がテニスやパデルを教わりに来ているからです。

冒頭のセリフに関して本当にそう思っているのなら、そもそも誰かに教えなんて請わずに自分が良いと思うようなやり方で練習すればいいわけです。

いつもこのセリフを聞いているとき、「では〇〇さん、ここで練習するより、帰って自分が思った通りに練習したほうがいいのではないですか?」という言葉が口から出そうになるのをいつも抑えています。

これを言ってしまうと身も蓋もないので、自分の言動に矛盾があることに気づくまで説明しますが、なかなか骨の折れる作業です。

自分の好きなようにやりたい、でも誰かの元へ教わりに行く。

言葉にするとおかしいことはすぐ分かるのですが、いざ実際自分が動くとなるとこれが見えなくなってしまう人が多い。

私が思うに、こういった言動をする人の多くは「(そんなに今の自分を変えなくても)私がすぐ上達する画期的な方法」を探しているのだと思います。

今のままではこれ以上上達しないのは何となく自分でもわかっている、でも一からフォームを作り上げていくような地道な作業は面倒くさい、だから「今の私を短時間で上達させてくれる画期的なアドバイス」が欲しいわけです。

もちろんないわけではありません。

長嶋監督の「スーッ、バッ!」というアドバイスで開眼した松井秀喜選手の関係もありますし、何か技術的なことで悩んでいた選手が、誰かのちょっとしたアドバイスからヒントを掴み上達していくということもあります。

ただこの場合、自分で技術について考えに考え答えを模索していたから、ふとした言葉にアンテナが引っ掛かったわけです。

それを欲していたから手に入れられたわけです。

何も考えず、「あー上手くなんないかなー」と思っているだけでは手に入れることは出来ません。

長嶋監督のケースにしても、このアドバイスで開眼出来る選手がどれぐらいいるでしょうか。

ほとんどの選手が何を意識したらいいのか分からないのではないでしょうか。

ですのでこういったほぼ偶然に近い出来事を待ち望むより、「これなら上達が出来そうだ」という仮説を立て、時折それを見直しながら少しづづ積み上げていくほうがよっぽど早い気がします。

またこういった方達のもう一つの特徴として、様々な指導者のところにアドバイスを求めに行くというのがあります。

比較対象が欲しい、参考として聞きたいというのはよく理解出来ますが、こういったタイプの方達のそれは、「誰か私を覚醒させてくれる人いないかな」です。

なにもこれはパデルやテニスに限ったことではなく、巷に「毎日〇〇するだけで簡単ダイエット」、「〇〇を意識すれば誰でもすぐ出来る」といったキャッチコピーが溢れているのは、こういったものを求めている人が多い証拠でもあります。

もちろん指導者にも「それ狙い」の人は一定数いて、お互いの需要と供給が合致することもあるので、それはそれで否定はしません。

でも個人的にはそんなインチキ占い師のようなことはしたくないので、そういった人には「この人に聞いてもムダだな」と思われるようにしています笑

同じじゃない

私の好きな曲の歌詞の中に、

同じじゃないんだ なんか面白いことないかなって思うのと なんでこんなつまんないことばっかなんだって思うのは 同じじゃないんだ

という部分があるのですが、これをパデルやテニスに置き換えると、

同じじゃないんだ なんか上手くなる方法ないかなって思うのと なんで上手くなんないんだって思うのは 同じじゃないんだ

となるのではないでしょうか。

【追伸】
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》JAPAN PADEL ACADEMY

マッサージガンを探している方、リカバリーに興味がある方はこちらの記事が参考になるかと思います。

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