パデルラケットについて考えてみた

パデルの道具

「重さ」と「長さ」が絶妙なパデルラケット

パデルラケットは最大で縦45.5cm、横26cm、厚さ38mmとし、中心部分に数を限定しない9~13mmの穴が開いている。表面は30cm×26cmというサイズを越えないことと平面でなければいけない。

一方テニスラケットは最大で縦73.66cm、横31.75cmとし、ストリング面は最大で縦39.37cm、横29.21cmを超えてはいけない。(スカッシュラケットの長さは最大で68.5cm)

重さに関してはパデルラケットは330g〜380gの間のものが主流で、テニスラケットは250g〜350gのものが主流であり、スカッシュラケットは90g〜150gが主流である。

長さに関してはテニスラケットとスカッシュラケットはほぼ同じで、パデルラケットがこの二つに比べて約30cmほど短い。

重さに関してはスカッシュラケット→テニスラケット→パデルラケットの順で重くなっていく。

重いことによる特徴

  • スイングスピード(特に初速)が上げにくい
  • 振るのに大きな筋肉が必要となる
  • 一旦降り出せば大きなエネルギーが得られる

軽いことによる特徴

  •  スイングスピード(特に初速)が上げやすい
  • 小さな筋肉で振れる
  • 大きなエネルギーが得にくい

長いことによる特徴

  • 遠心力を用いやすい
  • 遠くのボールに届きやすい
  •  スイングスピード(特に初速)が上げにくい
  • 振るのに大きな筋肉が必要となる
  • 一旦降り出せば大きなエネルギーが得られる

軽いことによる特徴

  • 遠心力を用いにくい
  • 遠くのボールが取りにくい 
  • スイングスピード(特に初速)が上げやすい
  • 小さな筋肉で振れる
  • 大きなエネルギーが得にくい
  • それぞれのラケットの特徴

    ざっと挙げるとこんな特徴があるが、簡単に言うと、

    重い・長いラケットパワーが出しやすい反面、操作性が悪い

    軽い・短いラケットパワーが出しにくい反面、操作性が良い

    ということである。

    別の言い方をすると、

    重い・長いラケット手の力もしくは手の感覚を使いにくい

    軽い・長いラケット手の力もしくは手の感覚を使いにくい

    これはどういうことかと言うと、卓球やバドミントンは誰でも一度はやったことがあり、また比較的簡単にラリーやゲームを楽しんだ経験があると思うが、これはラケットが「軽い・短い」からだ。

    一方テニスは(見た目と裏腹に)誰でも「簡単にすぐに」はラリーやゲームを楽しめない。

    なぜか。

    おそらくラケットスポーツの中ではテニスのラケットが最も「長くて重い」からだ。

    そういう意味ではスカッシュラケットやバドミントンラケットも長いが、スカッシュラケットは重さがテニスラケットの半分以下であり、バドミントンラケットに至ってはテニスラケットの1/3程度の重さのため、テニスラケットに比べればどちらも軽いためテニスラケットに比べれば操作しやすい。

    • 軽くて短い卓球ラケット
    • 軽くて長いバドミントンラケット
    • 比較的軽くて長いスカッシュラケット
    • 重くて長いテニスラケット
    • 重くて短いパデルラケット

    これは個人的な感想だが、短いことと軽いこと、どちらが競技を簡単にさせるかといったら私は短いほうだと思っている。

    初心者が卓球とパデルで空振りする回数と、バドミントン、テニス、スカッシュで空振りする回数を比べた場合、恐らく後者のほうが多いと思う。

    なぜかと言うと、一般の方は身体の中心部分の「感覚」がほとんどなく、身体の末端の部分の手(や足)にしか感覚がないからである。

    一方アスリートはと言うと、手の感覚はもちろんあるし、それでいて身体の中心部分の感覚もある。

    だからアスリートは自分の腕の長さほどもある長い(テニス)ラケットでも力強く振れ、またハンドアイコーディネーションが必要となる細かいテクニック(タッチ)も使えるのだ。

    なので「軽い・短い」ラケットを使ったスポーツほど簡単で、「重い・長い」ラケットを使うスポーツほど一般的には難しい。

    もちろんラケットの「厚さ」「バランス」「グリップの太さ」「フレーム形状」など、他にも考慮しなければいけない様々な部分はあるが、それらも含めるととても煩雑になるので今回は重さと長さに絞って考えた。

    まとめると、重くて短いパデルラケットはテニスより間違いなく一般の方はプレーしやすく、またテニスに比べてラリーやゲームを早い段階で楽しめる。

    それはラケットが短いというのが一番の理由だが、テニスラケット以上に「重い」というのもその一因だと思っている。

    あえて重くすることで「手(首)で振れないように」とパデルの考案者は考えたのではないだろうか。
     
    それと重いことによるもう一つの特徴は「速く振れない」ということだが、これもパデルコートの大きさや壁があることなどを考えると、これまた絶妙な重さのように思う。

    テニスもそうだが、パデルも最初に考案した人の「さじ加減」が実に絶妙である。

    多くの人が熱中するのも頷ける。

コメント

タイトルとURLをコピーしました